皆さん、「ベッド」というと、家具店やホームセンターに並んでいる色々なメーカー・ブランドのベッドを思い浮かべると思います。

でも、ベッドは、家具店・ホームセンターで売っている家庭用のベッドが全てではありません。
当然、睡眠が伴う施設には必ず何らかのベッドや寝具が必要です。その代表的なものが「ホテル」ですが、他にも、旅館・民宿・ゲストハウス・ペンション・宿坊・寮・医療施設・・・色々なところでベッドは設置してあります。

最近では、グランピング施設や民泊等も盛んですよね。

でも、これら業務用のベッドは、基本的に、普段、上からシーツ等でベッドメイクしてありますので、敢えてシーツ等を外してどんなベッドなのかどんなブランドなのか等を確認する機会は中々少ないと思います。

本日は、その内「ホテル」に絞って、日本国内のホテルに納入されているベッドのブランドとそのシェアについて、少しみてみたいと思います。
ホテルのランクも色々
一口に「ホテル」と言っても、ビジネスホテルからシティホテル・リゾートホテル、五つ星の超高級ホテルまでさまざまです。
各メーカー・ブランドの中には、ビジネスホテルを得意としているメーカーや、高級ホテルに主に採用されているメーカー等、さまざまです。

日本国内の高級ホテルにおけるマットレスのシェアは、やはり具体的なデータとしては公開されていません。しかし、導入実績から見ると、各ブランドの得意・不得意と合わせて、特定の高級ブランドが圧倒的な存在感を示しています。

高級ホテルの施設課や支配人達がベッド・マットレスを選ぶ際に重視するのは、ゲストの最高の寝心地の追求、高い耐久性、そしてブランドイメージとの合致です。そのため、以下の世界的・国内の高級マットレスブランドが主に採用されています。
では、主に五つ星ホテルや高級ホテルで導入実績の多いマットレスブランドをみてみましょう。
サータ (Serta)
特徴: もともとアメリカのホテル業界で抜群に高いシェアを誇る高級マットレスブランドで、ポケットコイルの品質と、難燃素材「ファイヤーブロッカー」による安全性も特徴です。ラスベガスの高級ホテル群やトランプタワー等で採用されていることでも有名です。

ハレクラニ、The Okura Tokyo(ホテルオークラ)、ヒルトンなど、日本や世界を代表する五つ星ホテルや高級ホテルでも採用されています。

ちなみに「一流ホテルのベッド」のサイトで取り扱っているのは、この「サータ」の高級ホテル市場向け限定のラインナップです。
シモンズ (Simmons)
特徴: ポケットコイルマットレスのパイオニアとして世界的に有名で、コイル一つ一つが独立しているため、体圧分散性に優れ、体のラインにフィットします。その寝心地の良さから、パレスホテル東京など、日本の大手ホテルで幅広く採用されています。

長い歴史と信頼性、そして「極上の眠り」を提供できる品質が、高級ホテルのブランド価値を高める要素として評価されています。

ちなみに米国国内では、上記の「サータ」と、この「シモンズ」は深い関係にあります。
シーリー (Sealy)
特徴: 米国大手ベッドメーカーで、独自の「ポスチャーペディック」技術など、整形外科医との連携による科学的なアプローチで、体を適切にサポートするマットレスを提供しています。

ホテル椿山荘東京など、世界的なラグジュアリーホテルで採用実績が多数あります。シェラトンと共同開発した「シェラトン・スイート・スリーパーベッド」のように、ホテル向けにカスタマイズされた製品も多く提供しています。

ちナみに、上記の「サータ」「シモンズ」「シーリー」が、全て頭文字が「S」で始まることからも、米国国内では「3S」として有名です。
日本ベッド
特徴: 日本で最も歴史のあるベッドメーカーの一つで、日本の気候や日本人の体型、寝心地の好みを深く研究して製品開発を行っています。特に超高密度構造の「シルキーポケットマットレス」は、その品質の高さから高い評価を得ています。

これまで多くの国内一流ホテルで長年愛用されてきた実績があります。皇室でも使用されていると言われるほど、その信頼性と品質は高いです。

では、ビジネスホテルや旅館で主に導入実績の多いマットレスブランドをみてみましょう。
フランスベッド
特徴: 日本国内一貫生産にこだわり、日本の住環境や気候に合わせたマットレスを提供しています。高密度連続スプリングなど独自の技術を持ち、優れた耐久性が評価されています。

日本のビジネスホテルのチェーンに強いため、数量的にみると大変高いシェアを誇っています。

エアウィーヴ
特徴: 独自の「エアファイバー」という素材を使用し、優れた体圧分散性、通気性、寝返りのしやすさ、そして水洗い可能という衛生面でのメリットが特徴です。

比較的新しいブランドですが、奈良ホテル、ホテルニッコーなど、有名ホテルに導入が進んでいます。浅田真央などアスリートを起用したCMでも知られ、その革新的な素材が評価されています。

基本はOEM生産
如何でしたか・・? もう終わり?と思われるかもしれませんが、ホテルで採用されているベッドのブランドは意外に少なく、ホテル業界で採用されるのは、数多くのベッドメーカーの中でも、ごく一部の選ばれたブランドのベッドのみです。

しかしながら、ホテルのベッドというのは、あくまで業務用としてOEM的な捉えですので(相手先ブランド提供)、あまりメーカー名やブランド名が表に出ることはありません。ベッドは、各ホテルの客室に納入された瞬間から、ベッドメーカーのブランド名は消え、「○○ホテルのベッド」ということになるからです。もちろんマットレスの表面には各ベッドのブランドのラベルやロゴは付いていますが、それに加えて、ホテルオリジナルということを示す為、マットレス生地やラベルに各ホテルのホテル名やロゴを刻印するケースもあります。

でもそれは、ベッドメイクされたシーツ類を外さなければ見えませんので、一般の宿泊客が実際にそれを目にする機会は少ないでしょう。

まとめ
高級ホテルにおいては、ゲストに最高の睡眠体験を提供するため、これらの品質、寝心地、耐久性等の要素を満たすトップブランドのマットレスが選ばれています。

明確なシェアの数字はありませんが、上記のブランドが日本国内のホテルのベッド/マットレス市場において圧倒的な存在感を示しており、特にサータ、シモンズ、シーリー、日本ベッドは、日本のラグジュアリーホテルの多くで導入されていると言えるでしょう。各ホテルがどのようなコンセプトでゲストにアプローチしたいかによって、これらのブランドの中から最適なマットレスが選ばれているのが現状です。

皆さんもこれらを参考に、自宅の寝室にも高級ホテルのベッド/マットレスを導入してみては如何でしょうか・・?
最後までご覧いただき有難うございました。
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◇ご参照 ホテル商品のご紹介
ホテル ベッド ホテルシーツ 羽毛布団(ホテルベッドカバー) ホテル枕
和室ベッド デュベスタイル 旅館マットレス サータ
大きいサイズのマットレス ベッドスロー ホテル バスローブ
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ボンネルタイプ
ポケット標準タイプ
ピローソフト仕様
ライトブリーズホテル
パーフェクトスイート
グランドプレミアムホテル
ホテルのベッドパッド
デュベスタイル
ベッドスロー(ライナー)
メイキングシーツ
ホテル枕(ピロー)
ホテル各種クッション
ベッドスカート
ホテルヘッドボード
折畳式バゲージラック
ホテルのバスローブ