ホテル旅館観光業界ニュース20251011

■ホテルビスタでは、ティファナ・ドットコムが提供する「AIさくらさん」を導入した。
導入されたのは、落とし物の管理・問い合わせ対応に特化した「落とし物管理さくらさん」で、ホテルビスタ仙台・ホテルビスタ東京築地・ホテルビスタ福岡中洲川端の3店舗で稼働開始。従来の帳票による管理業務をAIで代替することで、対応精度とスピードを高め、業務効率化と顧客サービス向上を実現させる。同ホテルでは、お客の忘れ物、特にスーツケース等の管理や問い合わせへの応対が課題とされてきた。これまでは帳票での手書きの記録が主流で、対応に時間がかかる上、記入者によって情報のばらつきがあり、特定が難しくなるケースもあった。結果として、やり取りが煩雑になってしまい、返却に至るまでに時間を要するという事例もあったという。こうした状況を受け、「落とし物管理さくらさん」による問い合わせ対応と管理のデジタル化・自動化を開始。忘れ物受付から照合・返却案内までのプロセスをAIが一貫して対応することで、情報の一元管理と対応の高速化を実現する。「落とし物管理さくらさん」は、24時間365日自動でお客の問い合わせに対応し、登録された情報と照合して該当の忘れ物を検索・応答する。記録の一元化により特定精度が大幅に向上し、スタッフの業務負担を軽減するとともに、返却率の向上も期待されている。AIさくらさんは、同ホテルの公式ウェブサイトや問い合わせ窓口と連携し、忘れ物受付・確認・管理業務の効率化を実現する。

■ガーナーホテル京都四条烏丸(京都市下京区)が開業した。
IHGホテルズ&リゾーツの最新ミッドスケール・コンバージョンブランド「ガーナー」は、日本国内では4軒目、京都では初の展開となる。IHGは、「ガーナー」ブランドを京都に投入することによって、ミッドスケールのガーナーやホリデイ・イン、プレミアムのクラウンプラザ、そしてアッパーラグジュアリーのシックスセンシズや今後開業予定のリージェントホテルまで、より多彩な滞在の選択肢を旅行者に提供できるようになるとしている。建物は、旧「ホテル・京都・ベース 四条烏丸」。9階建て、客室数103室。

■ホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)に、サンリオキャラクターの人気投票イベント「サンリオキャラクター大賞」でポムポムプリンが9年ぶりに1位を獲得のを記念して、「ポムポムプリン」コラボルームが登場した。
客室は「ポムポムプリンがいっぱいルーム」と「かわいいを発明!ラボルーム」の2タイプ。それぞれ異なるコンセプトでデザインされている。ぬいぐるみ（足裏に“HAKATA”ロゴ入り）やアクリルチャーム（ぬいぐるみに装着可能）、今治タオル（ポムポムプリン刺繍入り）、博多織ポーチ（伝統柄の限定デザイン）など、宿泊者には描き下ろしデザインのオリジナルグッズをプレゼント。

■ホテルリブマックス多賀城(宮城県多賀城市)がオープンした。
旧サンホテル多賀城をリブランドオープンしたもので、旧ホテルは、ラドン温泉があり、近隣の人々の交流の場として古くから親しまれてきたホテル。今回のリブランドにより、画期的・先鋭的なホテルに生まれ変わるとしている。同ホテルが位置する多賀城市は、宮城県のほぼ中央、太平洋沿岸に位置し、同市の南部には工場地帯が広がっており、仙台市中心部までは電車で約20分。市内には、国の特別史跡「多賀城跡」など数多くの史跡が残り、歴史ある街として知られている一方、仙台市のベッドタウンとしても発展している。客室はシングル・ツインなど全93室。隣接する日帰り温泉施設を無料で利用可能。館内にはコインランドリー、自動販売機などがある。場所は、JR仙石線「多賀城」駅より徒歩約10分。

■エバーホテル高砂駅前(兵庫県高砂市)に、武器造形ブランド「TAKUMI ARMORY」とのコラボルームが登場した。
「TAKUMI ARMORY（タクミアーマリー）」は、プラスチック加工会社「匠工芸」による武器造形ブランド。コラボルームは、セミダブルルームに専用棚を設置し、複数のファンタジー武器やファンタジーグッズを展示。宿泊客はファンタジー武器やグッズを触ったり、撮影したりすることも可能。タクミアーマリーオリジナルキーホルダーを進呈するほか、日替わりで和洋食を提供する無料朝食ビュッフェサービス、宿泊客専用大浴場なども利用もできる。また、ロビーにもファンタジー武器の展示やタクミアーマリーオリジナルキーホルダーが当たるガチャガチャを設置している。わくわく感を全国に届ける手伝いをしたいという気持ちで実現に至ったという。いつものホテルに一つまみの遊び心を取り入れた空間を楽しんでほしいとしている。同ホテルから1kmほど西に位置する匠工芸社の本社工場では別途申し込みにより、没入アトラクション体験や武器制作過程の見学も可能。ものづくりのまち高砂を、コラボルームを通して知ってもらうきっかけになればとしている。

■コンフォートホテル豊川(愛知県豊川市)は、全143室の客室と、廊下・エレベーターホール・フロントをリニューアルした。
同ホテルは2001年10月、日本でのチョイスブランド新築1号店「クオリティホテル豊川」として開業。2012年に「コンフォートホテル豊川」にリニューアル、今回、2度目の全館リニューアルを実施した。約24年間、豊川市内への出張・観光をはじめとした様々な宿泊者ニーズに応えてきたが、今回のリニューアルで快適性と地域性を強化、地域で選ばれるホテルを目指す。共有部の廊下とエレベーターホールでは、地域性を打ち出し、豊川稲荷参道の石畳をイメージしたカーペットや、豊川稲荷の狐像の前掛けの色味をイメージしたアクセントクロスを採用。客室では、快適性と地域性を追求したデザインとした。ツインスタンダードの客室は、温かみのあるオレンジのアクセントクロスに加えライトグレーの天井クロスにパールの光沢を施し、エネルギーに満ちた光を表現。床のカーペットには、自然のやわらかな光をイメージしたデザインを取り入れ、清潔感あふれる親しみやすいモダンで快適な空間に仕上げた。ゆったりと座れるアームチェアも備えたという。また、豊川稲荷や豊川手筒まつりの手筒花火、新幹線の写真など豊川市を象徴するスポットや文化、産業を反映したアートパネルを設置。ダブルエコノミーとシングルハイクラスの客室には、国の天然記念物「御油のマツ並木」をイメージしたアクセントクロスを採用した。その他、全客室の浴室にサーモ式水栓（コンフォートウェーブシャワー）を導入、ヘッドボードには新たにUSBポート（Type-A）を設置。ビジネス利用のデスクワークに配慮し、デスクチェアも一新、機能性の向上も図ったという。

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