皆さん、「オーベルジュ」という施設をご存知でしょうか・・?
「ペンション」は一般的に広く知られていますよね。
本日は、この「ペンション」と「オーベルジュ」の違いから、そこで使われるベッド寝具について、少しみてみたいと思います。
ペンションとは?
「ペンション」とは、ホテル風の民宿と訳される、建物が西洋風の瀟洒な外観・内装で、食事も主に西洋料理を提供する宿泊施設のことを指します。
いわゆる洋風の民宿ですので、ホテルのような施設やサービスは備わっていませんが、個人が運営しているところが多く、建物の規模もそれほど大きくありませんので、その分、オーナーや他の宿泊者との交流ができたり、一人ひとりに対する手厚いおもてなしが受けられたりといった魅力があります。
「ペンション」という言葉は、もともとフランス語の「pension」で「年金」を意味する言葉で、年金生活者が自宅の空き部屋を、学生寮や下宿式のホテルにしたため、比較的安価で泊まれる宿泊施設を「pension」と呼ぶようになったといわれています。
大半は、リゾート地や観光地などに建てられています。
オーベルジュとは?
一方、「オーベルジュ」とは、一言で言えば、「郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン」のことです。
「オーベルジュ(Auberge)」という言葉も、もともとフランス語で「旅館・宿屋」を意味します。
ヨーロッパでは、週末リゾートの宿に泊まるときは、ワインとともに高級な料理をゆったりと味わう風習があり、そのため、「オーベルジュ」は、「郊外の宿泊施設付き洋風レストラン」と和訳されることが多くなっています。
ペンションとオーベルジュの違い
つまり、「ペンション」との大きな違いは、「オーベルジュ」は、レストランが主体になっていることで、食事のみの利用も可能になっている施設が多く存在します。
日本では、1980年代中頃から全国各地の観光地、リゾート地、別荘地などに「オーベルジュ」がオープンし、中には、結婚式や披露宴をおこなうことができるところも多々あります。
一般的に「オーベルジュ」という場合、おもにフランス料理など洋食を提供する施設の場合が多く、会席料理など和食を提供する施設である「割烹旅館」と区別されています。
「オーベルジュ」は、宿泊施設を備えた「レストラン」ですので、オーナーは、もともと料理人というケースが多く、宿泊業をメインとするペンションとは異なり、レストランの規模に合わせた宿泊設備を備えるという考え方があり、結果として「オーベルジュ」は、客室数が少ない傾向にあります。
この両者においては、イメージ的に考えると、おのずと、「ペンション」は、手頃な価格で気軽に宿泊できるイメージ、一方、「オーベルジュ」は、グレードの高いお料理が提供されるイメージです。
両者のベッドの違い
宿泊者が泊まる客室のグレードは、オーナーの考えや施設のコンセプトによってそれぞれですが、やはり、「オーベルジュ」は、提供される料理のグレードと、宿泊する客室のベッド寝具等の寝心地のグレードにあまり差がある様ですと、お客様も少しがっかりされることとなってしまいますので、やはり、料理のグレードが高ければ、客室も、それに応じたグレードである必要があるといって良いでしょう。
ペンションは、宿泊がメインとはいえども、リーゾナブルに泊まれるというコスト重視の面もありますので、建物が西洋風のお洒落な外観・インテリアであれば、ベッド寝具の寝心地においても、グレードよりも、むしろ、見た目のお洒落感の方が重視される傾向にあります。
これまで当サイト「一流ホテルのベッド」でベッドやマットレスをご購入いただいた宿泊施設様の中でも、「ペンション」で多く採用になったベッドは、「ボンネルタイプ」や「ポケット標準タイプ」ですが、
「オーベルジュ」の方で多く採用になったのは、よりグレードの高い「ポケットハードタイプ」や「ライトブリーズピローソフトホテル」や「パーフェクトスイート」が多い傾向にあります。
それだけ、「オーベルジュ」では、お料理だけでなく、ベッドの寝心地という点も重視されているということかと思います。お料理の星の数と、ベッドの星の数に、なるべく差が出ないように・・・。
寝具の違い
また、ベッドの上の寝具類においても、「オーベルジュ」では、より高級ホテルに近い、「デュベタイプ」が多く採用され、
帯状の「ベッドスロー(ライナー)」も多用されています。イメージとしては、シック・ゴージャス・スタイリッシュ等・・・です。
一方、「ペンション」の寝具では、どちらかというと、「ボックスタイプ」や「フリルタイプ」の「ホテル羽毛ベッドカバー」や、「ベッドスプレッド」などが多く採用になっていて、イメージとしては、お洒落・ポップ・可愛い等・・・です。
まとめ
「ペンション」と「オーベルジュ」では、客層が異なり、宿泊する年齢層や、性別や、宿泊にかける予算なども異なりますので、ベッドや寝具においても、そのような傾向が表れています。
ただ、中には、高級なペンションというのも存在します。その場合、施設のどこに力を入れて予算をかけるかというのは、運営側の考え方や長期的視野によるところが大きいでしょう。
最後までご覧いただき有難うございました。
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