ブティックホテルって聞いたことがありますか?
昔、デザインホテルとかデザイナーズホテルという言葉がよく使われていたのですが、最近は、この「ブティックホテル」という言葉がよく使われています。
(日本では、「ブティックホテル」というと、一部にファッションホテル系のホテルを思い浮かべる人もいますが、ここで言うブティックホテルは、そうではありません)
「ブティック」といえば、やはりまず最初にお洒落なアパレルショップを思い浮かべますよね。
「ブティック」という名称
この「ブティック(boutique)」という言葉は、一般的には、ファッショナブルで高級なアパレル商品や高価格ジュエリーを扱っている小規模の小売店のことです。
ただ、もともとのフランス語としては、アパレルのお店だけでなく、小さな規模のさまざまな小売店や職人の店をブティックと呼んでいます。 たとえば、小物のお店とかインテリアのお店とか食材のお店とか・・・
そこでホテルにも「ブティックホテル」という言葉が使われているのです。
ホテルとは
「ホテル」というのは、宿泊する場所というだけでなく、衣・食・住、人間の生活のすべての要素を包括している施設です。
よく日本人の伝統的な世界観を表現する言葉として「ハレとケ」などといいますが、「ハレ」は、儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、「ケ」は、普段の生活である「日常」を表しています。
ホテルでいえば、ロビーやレストラン等の料飲施設や宴会場などの公の場が「ハレ」であり、
プライベート空間である客室は「ケ」ともいえます。
これらさまざまな衣食住の営みの要素を含む大規模なホテルを、スタイリッシュにコンパクトに凝縮した施設が「ブティックホテル」ともいえます。
ブティックホテルの事例
一般的な定義としては、「ブティックホテル」は、比較的に部屋数が少なく、コンパクトでも質の高いサービスを提供することが特長です。宿泊代金は、一般的なホテルと比較すると少し高めの設定です。
もともと1980年代のアメリカで発祥し、1990年代から人気が広がり、主に、ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコ、ロンドン等に今も多く存在しています。
具体的な固有名詞を挙げて少しだけ事例を見てみましょう。
ブティックホテルのさきがけといえるのは、1980年代にニューヨークにオープンした「ロイヤルトン」や「モーガンズ」「パラマウント」などです。
これらのホテルを手掛けたイアン・シュレーガー氏は、1970年代にニューヨークに伝説のクラブ「スタジオ54」をオープンして話題となった人物ですが、これまで多くのブティックホテルを手掛け、最近では日本でも「エディション(EDITION)」というブランドのホテルの仕掛け人としても知られています。
さらに彼がこれまで組んだのは、世界的に有名なデザイナーのフィリップ・スタルク氏で、彼はニューヨークやパリ、マイアミやロンドンなど、多くのブティックホテルを手掛けています。
彼は、日本でも、ホテルだけでなく、色々な施設やプロダクトデザインなどに参加していますので、とてもよく知られています。
ロイヤルトン・ニューヨーク
ロイヤルトン・ニューヨークは、1988年に、フィリップ・スタルク氏によるデザインでオープンしました。
ニューヨーク、ミッドタウンのW.44th St.に位置するこのホテルは、ブティックホテルの先駆者として、当時、一世を風靡しました。
しかしながら同ホテルは、2007年にリニューアルされ、かつてのスタルク氏のデザインとは異なる雰囲気の空間となっています。
現在のインテリアは、木材が多用された落ち着いた雰囲気で、205室ある客室は、淡い色彩が多用された上品で優雅なインテリアでまとめられ、標準タイプの客室に加え、スタルク氏のオリジナルデザインが残るLOFT、3つのPENT HOUSEなどの客室タイプから構成されています。
モンドリアン・ロサンゼルス
モンドリアン・ロサンゼルスは、スタイリッシュなクラブやホテルなどが建ち並び、週末には多くの人々で賑わう、ロサンゼルスのウェスト・サンセット・ブルバードに位置します。
こちらのホテルも、もともとはフィリップ・スタルク氏によるデザインでしたが、2008年にリニューアルされ、客室を含むホテル内の多くのエリアがリニューアルされました。
現在は、以前よりも、より現代的で洗練された美しい空間となっています。30平方mのスタンダードをはじめとし、バルコニー付きの客室、スイートルーム、最上階に位置するペントハウス、長期滞在用のアパートメントなど、多彩な客室があり、そのどれもが洗練された美しいインテリアで彩られています。
ホテル内には、アウトドアプール、有名なナイトライフスポットとして週末には多くの人々で賑わうプールサイドのバーラウンジ「Skybar」など、ハリウッドセレブや、NBAのロサンゼルスレイカーズの選手が訪れることでも知られています。
ベッドや寝具は?
ブティックホテルは、比較的部屋数が少なく、コンパクトで質の高いサービスを提供することが特長です。
そこで使われるベッドや寝具も、それに合った仕様のものが選ばれます。
たとえば、ベッドの下部のボトムとしては、「スチールボトム」が人気です。
スチールボトムは、ベッドの下に空間が出来るため、比較的に客室面積の狭いブティックホテルの客室を有効に活用できます。客室を少しでも広く見せたり、ベッドの下にちょっとした荷物を置くことも可能です。お掃除がし易いというメリットもあります。
また、上のマットレスには、高級感のあるスイートルーム仕様の「パーフェクトスイート」や「ライトブリーズピローソフトホテル」、
あるいは最高峰の「グランドプレミアムホテル」が人気です。
上に掛ける寝具としては、やはり、客室をスタイリッシュに見せる「デュベ」が人気ですが、
その上に、帯状の「ベッドスロー」や「ベッドスプレッド」を色々な色柄で掛けて、客室のコンセプトを表現する役割にも一役買っています。
ブティックホテルは、独創的で店舗ごとに異なるコンセプトと高いクリエイティビティをセールスポイントとしていますので、ベッドや寝具の詳細も、その都度、コンセプトに合わせてご提案させて頂いております。
まとめ
多くのブティックホテルは、テーマ性のあるスタイリッシュでこだわりのあるインテリアが特徴です。
小さな規模のブティックホテルだからこそできるデザインやサービス、その土地でしか体験できないアクティビティというのもあります。
最近では、大きな規模のホテルチェーンなどもブティックホテルの影響を受けているといわれています。国際的なホテルチェーンが豪華なブティックホテルをサブブランドに持ち、この市場の成長を促進している動きもあり、ブティックホテルのカテゴリは今後さらにユニークな広がりを見せることが予想されていて、世界のホテル業界を牽引するホテルカテゴリとして注目されています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━
◇ご参照 ホテル商品のご紹介
ホテル ベッド ホテルシーツ 羽毛布団(ホテルベッドカバー) ホテル枕
和室ベッド デュベスタイル 旅館マットレス サータ
大きいサイズのマットレス ベッドスロー ホテル バスローブ
━━━━━━━━━━━━━━━━