たくさんの人が利用するホテルや旅館には、「消防法」や「建築基準法」等により、防火規定などを守ることが義務付けられています。
住宅火災に比べて件数は少ないものの、1度火災が発生すると大惨事になりかねませんからね。
たとえば、防炎カーテンの使用が義務づけられている建物には、高さ約31m以上(およそ11階建てくらいの高さ)のマンションやビル、学校、病院などの公共施設、百貨店、映画館、ホテル、飲食店等の店舗など、不特定多数の人が出入りする場所が該当します。
昭和44年から消防法に位置づけられた「防炎規制」では、燃えにくい性質を「防炎性能」といい、消防法に定められた防炎性能基準の条件を満たしたものを「防炎物品」と呼んでいます。不特定多数の人が出入りする施設・建築物で使用されるカーテン、じゅうたんや、劇場等で使用される舞台幕等も「防炎物品」の使用が義務づけられています。
またアメリカでは、有名な1975年公開の米映画「タワーリング・インフェルノ」の中で、超高層ホテル「グラスタワー」が落成した日、発電機のショートから配電盤が発火、マットに移った火がその火勢をみるみる強めていくというストーリーが描かれました。
ところが、この映画が公開された翌年、実際に、米・ラスベガスのホテルで犠牲者80名以上を出す火災事故が発生したのです。そういった経験からも、米国のホテル業界では、火災に対する防災意識が敏感になっています。
一方、現在日本の火災件数は毎年6万件を数え、犠牲者の数も2,000人を超えています。防炎協会の住宅火災の実態によると、「寝具」が着火物別死者数では157人と最も多くなっています。しかしながら、カーテンやじゅうたんの様に法規制されている防炎製品と異なり、マットレスやベッドや布団など寝具類は自主規制にとどめられているというのが現状です。
普段、全国のホテルや旅館に多くベッドを納めている「一流ホテルのベッド」のマットレスやベッドは、インテリア用品における防災上の施策のひとつとして「ファイヤーブロッカー仕様」という仕様を採用し、ホテル用・旅館用ベッドの業務用として信頼を得ています。
この「ファイヤーブロッカー」とは、家具設備等による火災に対する防災基準として、2005年1月米国内で初めて施行されたカリフォルニア州の法律(TB-603)をクリアしたもので、自然物質と素材難燃繊維をブレンドした開発品です。セルロースを主成分とするコットンなどの繊維に加え、後加工による難燃ではなく、繊維自体が燃えにくく、火種を取りさる自己消火する性能がある素材難燃繊維を混合しています。
素材難燃繊維は不活性物質で、酸素の供給を妨げる働きをします。マットレスの表面が部分的に着火した場合でも、コットンなどの自然物質への酸素供給を遮断し、その部分が炭化して鎮火します。 炭を作るときのように炎を出すことなく炭化させてしまいます。自然物質を混合することで、素材難燃繊維だけの時よりもより強固な炭素の膜となり、この膜でマットレス内部への炎の侵入と酸素の供給を遮断します。
日本でも寝室火災に対する安全性への関心が高まり、マットレスやベッド購入の選択基準として、「ファイヤーブロッカー仕様」を装備したマットレスに対するニーズが高まっています。
ホテル旅館向けの業務用マットレスやベッドは、プロ仕様のベッドやマットレスに必要な要素として、寝心地や耐久性だけでなく、「安全性」にも十分に配慮された商品なのです。
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