ベッドスローを和室にも使うインテリアコーディネート手法とは？

投稿日：2020年2月19日更新日：2020年4月14日

今、人気の和風インテリア！

外国人観光客の増加している昨今、これから旅館や民泊など、ちょっとした「和」の宿泊施設を運営されようとしているかたもいらっしゃると思います。(あるいは、ご家庭のインテリアに和の要素を取り入れたいと思っておられるかたも多いと思います。)

「インテリア」という概念は、どちらかというと西洋風というイメージで捉えがちですが、日本にも古来から独特のインテリアがありました。

備品アイテムが少ない日本の和室インテリアは個性を出すのが難しい!?

ただ、西洋風のインテリアの場合、客室の中に入れるアイテムとしては、ベッド・マットレスや寝具の他、椅子(デスクチェアやアームチェア、スツール、オットマン等)、デスク(ライティングデスク、ティーテーブル、バゲージデスク)、チェスト、など々・・・たくさん考えられます。

一方、日本風の和室の旅館や宿坊等では、家具的なアイテムは、座卓と座椅子以外、ほとんどありません。インテリアで個性を出すのが結構難しいのです。

そこで、独自性を出すには、お布団に掛ける「デュベ」(お布団)や、「ベッドスロー(ライナー)」などで変化を持たせることがインテリアの差別化としてはまずおすすめです。

↑高級旅館で、ベッドのマットレスとボトム(脚部なし)で、「デュベ」でコーディネートした事例

通常、「デュベカバー」(お布団カバー)は、シーツと同様、旅館では「白」系がほとんどですよね。

デュベスタイルの構造↑

客室に入った際、畳のカラーとお布団が最初に目に入りますが、お布団の白い面が多いと寝具が無表情になってしまいます。

そこで、上に、和風の「ベッドスロー(ライナー)」をまるで着物の帯の様に掛けてやります。

↑和室で、デュベ(布団)の上にベッドスロー(色 ; ブラック)を掛けた事例

濃淡のコントラストで、お布団がくっきりです！

ベッドスロー(ベッドライナーやフットスロー等とも呼びます)は、もともと西洋の発祥で、靴を履いた生活が中心の西洋の寝室で、靴を履いたままベッドの上に横になってもベッドカバーが汚れない様に、ベッドスローをベッドの下部に掛けるのですが、和の宿坊や旅館では、インテリアのアイテムとして、お布団(デュベ)の上に掛けてやります。

ベッドスローは、その施設のコンセプトを無言で表現するには最適のアイテムなので、たとえば、海が近いリゾート施設では、マリン系のお色柄、京都や奈良などの古都では寺院や神社などをイメージするお色柄、都会の施設ではアーバンでシックなお色柄など・・・客室全体のイメージを物語るのに適しています。

たとえば、旅館や民泊や宿坊などに適している和風のベッドスローのお色柄は・・・??