ベッドやマットレス/寝具が映画の撮影やテレビドラマのロケで使われる事例

当サイト「一流ホテルのベッド」では、商品を、映画やテレビドラマの美術協力、大道具・小道具などで採用して頂くことがあります。

映画の撮影やテレビドラマのロケで使われる高級ホテルのインテリア備品の美術協力とは? 舞台となる室内向けのベッドやマットレス、寝具など。 — 撮影で使われるインテリア備品

以前にも別のページでご紹介させて頂きました。

テレビのドラマや映画のロケ撮影で使われるベッドとは? 大道具・小道具(マットレス・寝具)の美術協力

本日は、具体的に、そのひとつの事例について、ご紹介したいと思います。

クリックできる目次

1 過去の事例より
2 ドラマのインテリアの特徴
3 一から手作りの細かい設定
4 企画段階からご提案
5 発注から製造・納品
6 インテリア備品納入後
7 まとめ

過去の事例より

現在、放映中であったり、あるいは、これから放映される予定の作品は、ご紹介することができませんので、過去の事例から、フジテレビ系「月9」枠で放送され、映画化もされた人気作品である「コンフィデンスマンJP」の事例についてご紹介します。

「コンフィデンスマンJP」は、長澤まさみさん、東出昌大さん、小日向文世さんらがメインキャストで、毎回、豪華なゲスト陣が出演したドラマです。

悪徳富豪達から大金を騙し取る、詐欺師を題材にして面白おかしく仕上げられたコメディドラマです。

ドラマのインテリアの特徴

ドラマの設定では、長澤さん演じる主人公のダー子が普段住んでいるのは、高級ホテルのスイートルームで、そこを拠点に詐欺活動をしているという設定になっています。

詐欺師としてあらゆる仮面を被っている彼女たちが、素顔を見せる唯一の場所。ラグジュアリーな雰囲気たっぷりの高級ホテルの一室で、大金を巻き上げるダー子たちのアジトとなっています。

ドラマを観たことのある人なら、ご記憶にあるかもしれませんが、白を基調とした西洋風の高級感のあるインテリアとなっていて、眩しいかぎりのデザインです。

一から手作りの細かい設定

このスイートルーム、実際のホテルで撮影ているわけではないので、すべてセットです。実際には存在しないホテルで、美術スタッフさん達が一から作り上げた空間です。

これはあまり知られていないかもしれませんが、この架空のホテルには名前も付けられていて、「Gondorff」というホテルの設定となっています。

「Gondorff」といえば、同じく”詐欺師”が活躍する名作映画「スティング」に出演したポール・ニューマンの役名「Henry Gondorff」と同じですね。

当初、当サイト「一流ホテルのベッド」にお声掛けを頂いたのは、この、高級ホテルスイートルームが舞台となっているということから、高級ホテルのベッドや寝具を一台・一枚から提供している当サイトにお問合せを頂いたのです。

企画段階からご提案

最初に、ドラマの企画書を頂戴しました。こんなドラマで、こんな設定で・・・等の情報を頂戴し、こちらからご提案させて頂きました。この段階では、まだ撮影はおろか制作発表もされる前ですので、あくまで極秘裏にということで進めさせて頂きました。

実際の完成形としては、ホテルのスイートルームではありますが、台本には「ダー子色に染まっている」とあり、つまり、ダー子が私物化したホテルの部屋ということになるのですが、あまり私物化されるとホテルらしさが損なわれてしまうということで、高級感の中に雑然さをどう入れるのか、という点が制作側の悩みどころだった様です。

画像の左奥が入口部分となり、入口から入ると、6人掛けのガラステーブルを置いた多目的スペースがあり、焦げ茶色の骨組みに白い布の椅子を置いています。
その隣の焦げ茶色のテーブルが置いてある部分が、小日向さん演じるリチャードがよく座っている書斎です。画像手前のソファーの置いてある場所が、ダー子がよくお札をばらまく場所のリビング、画像右奥の部屋がベッドルームとなります。