皆さん、TV等の旅の番組などで、有名ホテルや高級旅館が紹介されているのを観て、上質な寝具類でベッドメイキングされた客室の映像が映し出されて、ぜひ泊まってみたい・・・、ベッドに飛び込んでみたい・・・等と思ったことはありませんか?
本日は、ホテルの寝具について少しみてみたいと思います。家庭の寝具とはどう違うのでしょうか・・・。
まず、寝具とは何か、というところからみてみたいと思います。
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寝具とは?
「寝具」とは、寝室での快適な睡眠環境を提供するための寝具類全般を指します。
たとえば、ホテルや旅館でいうと、「シーツ」「ベッドパッド」「ホテル羽毛ベッドカバー(デュベ)」「枕(+枕カバー)」などです。
また、寝具には、「ベッドスプレッド」「ベッドスカート」「ベッドスロー」などの装飾的なアイテムも含まれることがあります。
これらの周辺アイテムは、直接身体に触れることはありませんが、ベッドの見た目を引き立て、寝室のインテリアを装飾するのに役立ちます。広義の寝具に含まれるアイテムです。
バスローブは寝具?
高級ホテルでよく常備してあるバスローブは、一般的に寝具には含まれません。寝具は、ベッド上での快適な睡眠環境を提供するためのアイテムを指しますが、バスローブは、睡眠時ではなく、入浴や着替えの際に身に着ける衣類です。
バスローブは、通常、バスルームでの使用やくつろぎの時間に着用され、体を冷やさない様に包み込む役割を果たします。
バスローブは、ホテルでは一般的に、寝具類と同じ様に、バックヤードのリネン庫に保管されますが、寝具とは少し異なるカテゴリーになります。
ベッドは寝具?
ベッドやマットレスは、一般的には寝具の一部ではありますが、厳密に言えば「寝具」という用語は、ベッド上での快適な睡眠環境を提供するための布製品やリネン類を指すことが多くなっています。一方、ベッドやマットレスは、寝具の下に配置され、コイルが組み込まれた体を支えるためのアイテムです。
「寝具」の文字通りに捉えれば、ベッドやマットレスも「寝るための道具」ではありますが、寝具に含めない場合が多くあります。
ちなみに我々もともとベッドメーカーの人間は、ベッドと寝具を区別するために、シーツやベッドカバー類については「寝装品」という言葉をよく使います。
では、ホテルの「寝具」について、いくつか具体的なアイテムについてみてみたいと思います。
ホテル旅館のフラットな「メイキングシーツ」
ホテルのベッドに潜り込むと、まず感じるのはシーツの贅沢な感触です。
家庭用の寝具では、箱型になったボックスシーツが使われることが多いのですが、ホテル旅館の寝具としては、一般的にフラットなメイキングシーツが使われます。
家庭では、日々の使い勝手が重視されるため、ベッドメイクし易い「ボックスシーツ」が多く使われますが、ホテル旅館では、きっちりとマットレスをくるんでベッドメイクできる寝具として、フラットなシーツが採用されています。
真っ白いフラットシーツとデュベカバーの間に滑り込んで眠る快適さは、高級ホテルの寝具ならではの贅沢感といえるでしょう。
最初に敷く寝具「ベッドパッド」
ホテル旅館の寝具として、最初にマットレスの上に敷くのは「ベッドパッド」です。
お客が寝ている間の汗等の水分を吸収する役割を負っています。
ホテル旅館では、マットレスの上で飲み物を飲んだりする宿泊客もいますので、万が一、何かをこぼされた場合も、シーツとベッドパッドが受け止め、ベッド・マットレスが直接汚れるのを防ぐ役割も背負っています。
ベッド・マットレスは基本的に洗濯ができませんからね。
ホテル独特の寝具「デュベ」と「ベッドスロー」
ホテルの最も特徴的な寝具といえば、やはり「デュベ」というスタイルです。
ホテルに宿泊して、ベッドカバーの足元がマットレスの下に巻き込んであって、どうやって寝るの・・?と感じた経験がある人も多いでしょう。「デュベ」については、別のページでも説明してありますのでご参考にして下さい。
また、ホテルのベッドの上に、帯の様な布地が掛けてあるのを見たことがありませんか?
これは「ベッドスロー」といいます。デュベカバーの色としては、「白ストライプ」や「白格子柄」などの白系が多いため、その上に濃い目の色で帯状の「ベッドスロー」が掛けてあると、濃淡のコントラストでベッドがくっきりと際立って見えます。
この「デュベ」と「ベッドスロー」の組み合わせは、ホテル寝具の最も典型的なベッドメイク方法といえるでしょう。
この「デュベ」と「ベッドスロー」という寝具の組み合わせは、最近では、ホテルだけでなく、高級旅館などの和モダンな客室などでも多用されています。「デュベ」と「ベッドスロー」という寝具は、ベッドの上だけでなく、畳の上に敷いた布団の上でもコーディネートが可能だからです。
さらには、宿泊施設だけでなく、スタイリッシュな病院やマタニティクリニック等でも採用されていることもあります。
最近では、病院と感じさせないような、ホテルみたいな産婦人科も結構ありますよね。
枕のバリエーション
ホテルや旅館の客室には、さまざまな種類の枕があります。フェザーピロー、フェザーバイマ―ピロー・・・。
大きさについても、一般的な「43 x 63」や少し大きな「50 x 70」や、更に大きな「60 x 90」など・・・さまざまです。
これは、「枕」という寝具は、インテリアのアイテムの中でも、最も個人の好き嫌いや合う合わない等の感想が分かれる寝具のひとつで、
ホテルや旅館では、出来るだけ宿泊客にぐっすり眠ってもらえるよう、枕に選択肢の幅を設けて、宿泊客自身で好きな枕を好きな様に使って寝てもらえるよう、バックヤードに保管するなどして自由度をもたせているのです。
ホテル寝具のベッドメイキング
ホテルや旅館等では、上質な寝具を、日々、メイキングのプロフェッショナルが綺麗にメイクしています。
ベッドパッドを敷いた上からシーツを完璧にタックインし、デュベやベッドスローでコーディネートし、枕をきれいに整え・・・自宅の寝室を一部屋ベッドメイクするだけでも大変なのに、ホテル旅館では、何十室~何百室とあるわけですから、たとえ複数人で分担しても、これらは、日々大変な作業です。
実際に作業されたことのある人ならわかると思いますが、手と寝具との摩擦で、手のひらはカサカサに、頻繁な屈伸で足腰はばきばきに・・・
高級ホテル旅館の寝具がいつも綺麗にバッチリ整えられているのは、こういった、寝具を毎日整える人達の努力の賜物です。
まとめ
上記のようなことから、ホテルの寝具は、施設側が、宿泊客により上質な眠りを提供するために快適性を追求してきた結果として、家庭の寝具とは異なっているのです。
家庭では、自分だけ、家族だけが安眠できれば良いわけですが、ホテルや旅館などの、世界中からの不特定多数の宿泊客を受け入れる宿泊施設では、なるべく多くの人々に満足してもらえる最大公約数を常に探求し続けているのです。
当サイト「一流ホテルのベッド」では、実際にホテル旅館で採用されている寝具を、個人のお客様にも一枚一セットからお届けしています。自宅の寝室を、ホテル旅館の寝具で、宿泊施設の客室のようなインテリアに変身させてみては如何でしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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◇ご参照 ホテル商品のご紹介
ホテル ベッド ホテルシーツ 羽毛布団(ホテルベッドカバー) ホテル枕
和室ベッド デュベスタイル 旅館マットレス サータ
大きいサイズのマットレス ベッドスロー ホテル バスローブ
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